ユネスコの世界遺産に指定されているオリンピック国立公園はアメリカ最大の温帯雨林の森での森林浴や壮大な景観が楽しめるオリンピック山脈へのハイキング、太平洋沿岸の長く美しい海岸の散策など、森・山・滝・湖・滝と見どころがたくさんあり、ユニークな楽しみ方ができる国立公園です。
オリンピック国立公園約3700平方キロメートル、その周辺のオリンピック国有林約2500平方キロメートルと、合わせると東京都3個分の広さ!他の国立公園も同様ですが、残念ながら1日で見どころすべてを押さえるのは不可能。
シアトル近郊からオリンピック国立公園までは車で向かうことになりますが、タコマ経由のドライブ・フェリー利用+ドライブの、いずれも片道3時間以上かかることもあり、余裕をもった2泊3日以上の日程がおススメです。
日帰りおススメルート
日帰りの場合、早朝のフェリー(エドモンズ→キングストン or シアトル→ベインブリッジアイランド)でオリンピック国立公園に向かい、1か所をゆっくり楽しんでください!
①ハリケーンリッジ Hurricane Ridge
ハリケーンリッジはオリンピック国立公園の見どころの中でもシアトルからもアクセスが良く、オリンピック山脈の壮観が楽しめることもあり、外せない人気のスポットです。
おススメはビジターセンターから少し進んだところにあるハリケーンヒル。南・東にオリンピック山脈、西にカスケード山脈、北にはカナダのバンクーバー島と360度息をのむ雄大な景色が待っています!
<スケジュール例>
7:30🚙シアトル発 ➡ 8:50🚢エドモンズフェリーターミナル発 ➡ 9:30🚙キングストン発 ➡ 11:00 ポートエンジェルス周辺でランチ🍴、ハリケーンリッジへ🚙 ➡ 13:00🚶🏻 ハリケーンリッジ~ハリケーンヒル周辺散策 ➡ 16:00🚙ハリケーンリッジ発 ➡ 19:00🚢キングストンフェリーターミナル発 ➡ 19:30🚙エドモンズ発 ➡ 20:00 シアトル着
※フェリーのスケジュールや混雑状況・道路事情により所要時間が変わります。上記はあくまで一例として目安にとどめ、現況をご確認の上お出かけください。
②ソルダック Sol Duc
オリンピック半島にあるたくさんの滝の中でも最も有名なソルダックの滝に向かうコースです。
トレイルヘッドから滝までは往復1時間弱と短いですが、美しい森を楽しむことができます。ホー・レインフォレストまで向かう時間がない場合でもオリンピック国立公園の温帯雨林らしさを十分に味わうことができおススメ。
<スケジュール例>
7:30🚙シアトル発 ➡ 8:50🚢エドモンズフェリーターミナル発 ➡ 9:30🚙キングストン発 ➡ 11:00 ポートエンジェルス周辺でランチ🍴、ソルダックトレイルヘッドへ🚙 ➡ 13:30🚶🏻ソルダックフォールズトレイル ➡ 15:30🚙ソルダック発 ➡ 19:00🚢キングストンフェリーターミナル発 ➡ 19:30🚙エドモンズ発 ➡ 20:00 シアトル着
※フェリーのスケジュールや混雑状況・道路事情により所要時間が変わります。上記はあくまで一例として目安にとどめ、現況をご確認の上お出かけください。
その他
クレセント湖+マリミアの滝
ハイウェイUS-101沿いに広がる三日月形のクレセント湖。周辺を山に囲まれた青く透き通った美しい湖でのんびりした後、マリミアの滝まで短いハイキングを楽しんでください。
クレセント湖+マウントストームキング
時間に余裕があり、美しいクレセント湖を上から眺める絶景も満喫したい場合は、マウントストームキングまで足を延ばすのもおススメです。
リナ湖
家族連れでのハイキングにおススメ。夏は湖でスイミングも楽しめます!
マウントタウンセント
ハイキングの達成感と絶景を楽しみたい場合におススメ。
1泊2日おススメルート
オリンピック国立公園の見どころすべてを網羅することはできないものの、2~3か所まわることができるので、週末かけ足で楽しみたい場合などの参考にしてください。
①ハリケーンリッジ ➡ ソルダック ➡ クレセント湖
1日目
ハリケーンリッジ周辺で雄大な景色を眺めた後、ソルダックで森と滝に癒されてください。
宿泊はソルダックのキャビンまたはキャンプ泊でソルダック温泉も満喫、または、クレセントロッジでバケーション気分を満喫。宿泊場所に合わせて、ロッジディナーまたはキャンプ飯を楽しむのもアリです!
2日目
クレセント湖でカヤックやSUPなどのウォータースポーツ、または、マウントストームキングへのハイキングでアクティブな一日を。
<スケジュール例>
1日目
7:30🚙シアトル発 ➡ 8:50🚢エドモンズフェリーターミナル発 ➡ 9:30🚙キングストン発 ➡ 11:00🍴ポートエンジェルス周辺でランチ、ハリケーンリッジへ🚙 ➡ 13:00🚶🏻ハリケーンリッジ~ハリケーンヒル周辺散策 ➡ 15:30🚙ハリケーンリッジ発 ➡ 16:30🚶🏻ソルダック散策 ➡ 18:00♨️ソルダック温泉 ➡ 19:30 ⛺ソルダックキャンプ場泊
2日目
9:00🚙ソルダックキャンプ場発 ➡ 9:30🚶🏻マウントストームキングハイキング ➡ 13:00🍴クレセントロッジでランチ ➡ 14:00🚶🏻クレセント湖周辺散策 ➡ 16:00🚙 クレセント湖発 ➡ 19:00🚢キングストンフェリーターミナル発 ➡ 19:30🚙エドモンズ発 ➡ 20:00 シアトル着
※フェリーのスケジュールや混雑状況・道路事情により所要時間が変わります。上記はあくまで目安として、現況をご確認の上お出かけください。
②ハリケーンリッジ ➡ ホーレインフォレスト ➡ リアルトビーチ
1日目
ハリケーンリッジ周辺で雄大な景色を眺めた後、フォークスまで移動し宿泊。
2日目
ホーレインフォレストでオリンピック国立公園独特の温帯雨林の世界を満喫した後、リアルトビーチで流木に埋め尽くされた岩礁の海岸の景色を楽しみます。
<スケジュール例>
1日目
7:30🚙シアトル発 ➡ 8:50🚢エドモンズフェリーターミナル発 ➡ 9:30🚙キングストン発 ➡ 11:00🍴ポートエンジェルス周辺でランチ、ハリケーンリッジへ🚙 ➡ 13:00🚶🏻ハリケーンリッジ~ハリケーンヒル周辺散策 ➡ 16:00🚙ハリケーンリッジ発 ➡ 18:00🛌🏻フォークス泊
2日目
7:30🚙フォークス発 ➡ 9:00🚶🏻ホーレインフォレスト散策 ➡ 11:00🚙ホーレインフォレスト発 ➡ 12:00🍴フォークスでランチ後、リアルトビーチへ ➡ 13:30🚶🏻リアルトビーチ散策 ➡ 15:00🚙 リアルトビーチ発 ➡ 19:00🚢キングストンフェリーターミナル発 ➡ 19:30🚙エドモンズ発 ➡ 20:00 シアトル着
※フェリーのスケジュールや混雑状況・道路事情により所要時間が変わります。上記はあくまで目安として、現況をご確認の上お出かけください。
2泊3日おススメルート
3日間以上あると国立公園の西側も含め、主な見どころを押さえられるのでおススメ!
ハリケーンリッジ ➡ クレセント湖 ➡ ソルダック ➡ ホー ➡ 太平洋海岸
1日目
ハリケーンリッジ周辺で雄大な景色を眺めた後、クレセント湖でからマリミアの滝へのハイキング。宿泊はポートアンジェルスまで戻るか、クレセント湖周辺Fairholme Campgroundでキャンプまたはクレセントロッジでバケーション気分を満喫してください。
2日目
ソルダック散策後、ホーレインフォレストへ。オリンピック国立公園独特の温帯雨林の世界を満喫する1日を過ごし、フォークスで宿泊。
3日目
フォークスからリアルトビーチへ。ホールインザウォールまでのビーチウォーキングを楽しんだ後、アメリカ本土(アラスカを除く)の最北西端の岬、ケープフラッタリーへ。オリンピック国立公園の太平洋岸ビーチを楽しむ一日を!
<スケジュール例>
1日目
7:30🚙シアトル発 ➡ 8:50🚢エドモンズフェリーターミナル発 ➡ 9:30🚙キングストン発 ➡ 11:00🍴ポートエンジェルス周辺でランチ、ハリケーンリッジへ🚙 ➡ 13:00🚶🏻ハリケーンリッジ~ハリケーンヒル周辺散策 ➡ 15:00🚙ハリケーンリッジ発 ➡ 16:00🚶🏻クレセント湖~マリミアの滝散策 ➡ 18:00🛌🏻クレセントロッジ場泊
2日目
8:00🚙クレセント湖発 ➡ 9:00🚶🏻ソルダック散策 ➡ 10:30🚙ソルダック発 ➡ 11:30🍴フォークス周辺でランチ後、ホーレインフォレストへ ➡ 14:00🚶🏻ホーレインフォレスト散策 ➡ 18:00🛌🏻フォークス泊
3日目
8:00🚙フォークス発 ➡ 8:30🚶🏻リアルトビーチ散策 ➡ 10:30🚙リアルトビーチ発 ➡ 12:00🍴ネアーベイ周辺でランチ ➡ 13:30🚶🏻ケープフラッタリー散策 ➡ 15:00🚙 ケープフラッタリー発 ➡ 19:00🚢キングストンフェリーターミナル発 ➡ 19:30🚙エドモンズ発 ➡ 20:00 シアトル着
※フェリーのスケジュールや混雑状況・道路事情により所要時間が変わります。上記はあくまで目安として、現況をご確認の上お出かけください。
オリンピック国立公園を楽しむために
おすすめシーズン
雨が少なく、過ごしやすい気温となる6月~9月がベストシーズン。緑が濃く、野生の花があちこちで咲くなど、活気があふれています。
ただ、夏場でも風が冷たく感じたり、雨が降ったりするのがオリンピック半島。必ずウィンドブレーカーやレインジャケットなどを持っていくようにしましょう。
10月~5月までは一部の道路やキャンプ場、ビジターセンターなどが閉鎖されたり、時間を短縮している場合があります。詳細はオリンピック国立公園公式サイトでご確認ください。
必要なパス
オリンピック国立公園にはパスが必要です。
ワシントン州でのハイキングに必要なパスについては以下の記事にまとめていますので、確認してお出かけください。
キャンプ情報
オリンピック国立公園内のキャンプ場は、一部現地先着順のキャンプサイトもありますが、政府公式サイトRecreation.govでの予約が必要です。
また、バックカントリーでのキャンプについては、パーミットが必要になります。こちらもRecreation.govで取得可能です。