【Royal Lake – Royal Basin】ミルキーブルーの湖は必見!世界遺産オリンピック国立公園の魅力が詰まったロイヤルベイスントレイル

OLYMPIC

切り立った岩山の間に浮かぶ湖を目指すトレイルはどの瞬間を切り取っても美しい!

場所

オリンピック半島
Hood Canalエリア

距離/時間

往復: 25.4km
目安:8時間

標高

最高標高:1,746m
累積標高:1,159m

レベル

★★★★☆
上級


トレイル概要

ルート

アッパーダンジネストレイルヘッド(Upper Dungeness Trailhead)からスタートします。1.6kmほど進んだところにあるロイヤルクリーク(Royal Creek)にかかる橋は渡らず、右手方向のロイヤルベイスントレイル(Royal Basin Trail)へと入ります。いくつかのスイッチバックを経てオリンピック国立公園に入り、ロイヤルレイク(Royal Lake)へ。キャンプサイトの横を通り、急こう配を登って、ロイヤルベイスン(Royal Basin)に向かうルートです。

参考:AllTrails   WTA

見どころ

トレイルヘッドからロイヤルレイクに至るまでの11kmも様々な景色を楽しめ美しいのですが、ロイヤルレイクからロイヤルベイスンに向かう最後の2kmは前半を上回る迫力ある眺めを楽しむことができます。

1つめの湖ロイヤルレイクも透明度が高く美しいのですが、最終目的地の湖ロイヤルベイスンは必見!切り立った岩山に囲まれた盆地にあるため、周辺の山々と氷河の融水が流れ込んだミルキーブルーの湖のコントラストは壮麗で見ごたえがあり、ここまで登ってきた疲れを吹き飛ばしてくれます。

様々な野生動物との遭遇も楽しみの一つ。シカウサギだけでなく、ロイヤルベイスン周辺では高い確率でマーモットを見ることができます!

また、夏場には高山植物の可憐な花々も咲きほこり、楽しませてくれます。

ハイキングレポート

トレイルヘッドまでの道のりラスト45分は未舗装道路。それだけ入り込んできた価値があるとの期待を胸にハイキングスタート!

トレイルヘッドは駐車場から少し道路を戻る形で橋を渡ったところにあります。

まずは左手にダンジネスリバー(Dungeness River)を見ながら、アッパー ダンジネストレイルを進みます。

1.6kmほど進んだところでロイヤル クリークにかかる橋に着きますが、この橋は渡らずRoyal Basinの表示に沿って右手へ

ロイヤルクリークの美しい流れを見ながら&聞きながら、森の中を進みます。

さらに進んだところで、オリンピック国立公園に入園。この先はペット禁止、武器の使用禁止とあります。武器の使用!?!?

同じオリンピック国立公園でも、この辺りはあまり木々が密集しておらず、明るい印象を受けます。右手にコケで覆われた森、左手に川の音を聞きながら緩やかに高度を上げていきます。

しばらく歩くと突如視界が開け、その先には猛々しい岩肌を見せるオリンピック山脈らしい山々が見えました。

再び森の中に入り、川沿いのロイヤルクリークキャンプ場(Royal Creek Campsites)を通り過ぎます。川沿いのとてもきれいなキャンプサイト。ここでのキャンプも楽しそう!

オリンピック国立公園では標高3500フィート(約1000m)以上のところではキャンプファイヤー禁止で、ここから先ではガスコンロのみ使用可能です。

再び開けた斜面からは谷の向かい側の斜面が目の前に迫ってきます。地すべりの後が見えてヒヤリ。

ここからしばらく太陽に照らされた乾いた斜面を進みます。途中、雪崩でウォッシュアウトされたトレイルを迂回したり、足元の悪い場面がありましたが、危険なところはありませんでした。

トラバースからの急な登り、というパターンをいくつか繰り返します。

そしてローワーメドウキャンプサイト(Lower Meadow Campsites)に到着。あー--虫が多い!!!

その後、いくつか小川を渡ります。こんな風に橋をかけてくださった先達に感謝。

メドウからロイヤルレイクまで、一気にグレードが上がり、急な登りが続きます。

そしてロイヤルレイク(Royal Lake)に到着!透明度の高い湖と周辺の山の緑が美しく、景色で疲れが吹き飛びます。

湖はさほど深くなさそうですが、湖底まで見えるほど透き通っていて、たくさんのニジマスが泳ぐ姿も見えました。

ここロイヤルレイクのキャンプサイトではウサギやシカに遭遇。

ウサギはすぐに逃げていきましたが、シカは複数が歩き回っているのを何度も見かけました。

ロイヤルレイク(Royal Lake)で休憩後、ロイヤルベイスン(Royal Basin)に向かってさらに登ります。

急な登りを抜けると、目の前に開けた草原と山肌。

さらに進むと遠く先に滝が見えてきます。その音を聞きながら小川を渡ると、すっと涼しい風が吹いてきて気分もリフレッシュ!

その後再び急な斜面を登ります。やや不安定な砂利のトレイルですが、後ろを振り返ると美しい谷間。なぜか「牧ノ原台地」という言葉が頭に浮かびました(全然違う…)。

目の前に、オリンピック山脈で2番目に高いマウントデセプション(Mount Deception)が見えてきます。ここまできたらロイヤルベイスンまでもう少し。

ロイヤルベイスンを一目見た瞬間、ここがオリンピック国立公園の宝石と呼ばれる理由が分かりました。吸い込まれそうなロイヤルブルーの小さい湖に心奪われます。

簡単に一周できる小さな湖ですが、見る角度によって異なる魅力がありました。

ロイヤルベイスン周辺ではマーモット遭遇率も高く、この日も日光浴をしているマーモットを見かけました!

このトレイルは難易度がやや高く万人には向かないかもしれませんが、オリンピック国立公園の中でも最も美しいハイキングトレイルだといっても過言ではありません。ハイキング開始から美しい森の景色と川のせせらぎ。森を抜けた後の周辺の山々の景色。地面を覆う高山植物の可憐な花。愛らしい動物たちとの遭遇。そして静寂に包まれた壮麗な湖。時間と体力が許せば絶対におすすめしたいトレイルです!

日帰りで訪れる健脚も多いですが、なかなかハードです。1日目にロイヤルレイクまで行って一泊し、2日目にロイヤルレイクからロイヤルベイスンへ、そして下山、というスケジュールがおススメ。その場合、バックカントリーパーミットが必要になりますので、事前に予約して向かってください。

アクセス

シアトルからのルート

フェリーでBainbridge Islandへ。
フェリーを降りたら、WA-305 Nを進み、WA-3 Nに合流。その後、WA-104 Wへと左折し、Hood Canal Floating Bridgeを渡って約15マイル進み、US-101 Nへ。約16マイル進み、Louella Rdへと右折。Palo Alto Rdとの交差点で突き当たりまで0.9マイル進み左折します。Palo Alto Rdを5.8マイル進み、右折してNF-2880に入ります(ここの標識が2870となっています)。砂利道を1.8マイル進むとNF-2870に合流、そのまま2870を9マイル進み、ダンジネスリバーにかかった橋を渡ったところに駐車場があります。

ベルビューからのルート

ベルビューからはエドモンズからフェリーでキングストンへ渡るルートが早いかもしれません。
フェリーを降りたら、そのままWA-104WでHood Canal Floating Bridgeを渡って約15マイル進み、US-101 Nへ。約16マイル進み、Louella Rdへと右折。Palo Alto Rdとの交差点で突き当たりまで0.9マイル進み左折します。Palo Alto Rdを5.8マイル進み、右折してNF-2880に入ります(ここの標識が2870となっています)。砂利道を1.8マイル進むとNF-2870に合流、そのまま2870を9マイル進み、ダンジネスリバーにかかった橋を渡ったところに駐車場があります。

駐車場

比較的広い駐車スペースがありますがシーズン・休日などは非常に混むため、場合によっては道路沿い停めることになるかもしれません。早めに到着する、少し時間をずらすなどするとスムーズです。

おすすめ装備

服装

勾配がきついところや日陰のない開けた箇所が多いのでかなり暑くなりますが、湖周辺は夏でも雪が残り、天気によっては寒さを感じることも。脱ぎ着しやすいレイヤーをお勧めします。

ハイキングブーツをおススメします。

ハイキングポール

ところどころ勾配のきついところもあり、また、斜面を歩く場面もあるため、ポール持参をおススメします。

その他

夏場は蚊がとても多いので、虫よけスプレー必須です。虫よけネットですっぽり顔を覆う対策もおススメ。

トレイル後半は日陰がほとんどないところを歩くことが多いため、日焼け対策も必須です。日焼け止めや帽子、サングラスなどの準備をお忘れなく。

その他の情報

必要なパス

トレイルヘッドはOlympic National Forestにあり、駐車場では例えば

  • America the Beautiful アメリカ国内の国立公園などの年間パス $80
  • Northwest Forest Pass ワシントン州、オレゴン州のNational Forestのパス 年間 $30、1日$5

などの、パスいずれかが必要です。

ワシントン州でのハイキングに必要なパスについては以下の記事にまとめていますので、併せてご確認ください。

トイレなど

トレイルヘッドにトイレがあります。

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