【Duckabush River Trail】雄大な川の流れを楽しむ、シアトル近郊おすすめハイキング

OLYMPIC

切り立つオリンピックの山々の谷間を歩くトレイル。前半と後半で趣が異なり、一粒で二度おいしいハイキング!

場所

オリンピック半島
Hood Canalエリア

距離/時間

往復: 16.9km
目安:5-6時間

標高

最高標高:544m
累積標高:864m

レベル

★★★☆☆
中級


トレイル概要

ルート

今回はDuckabush Trailhead(ダッカブッシュトレイルヘッド)から、 5マイルのところにあるFive Mile Campまでを歩くコースです。森の中を歩く部分がほとんどですが、ところどころでDuckabush Riverの力強い流れを楽しめます。

Duckabush Trail自体はFive Mile Campの先も続いていて、オリンピック山脈のかなり奥まで入り込むことができます。その場合日帰りは無理なので、バックパッキングでキャンプをしながら数日をかけて…ということになると思いますが、こちらもいつかトライしたいと思っています!
参考:AllTrails   WTA

見どころ

なんといってもDuckabush Riverの力強い流れが圧巻です。コース上、何回か本流の真横を歩くのですが、ただただ気持ちが良いです!

また、このルートの面白いところは、Two Mile Camp手前までの前半4kmとその後の4kmの趣が全く異なること!前半は森林をゆったり楽しみつつ、後半はBig Hump周辺で登りアリ、滝アリ、と楽しみが次々やってきます。

ポイント

Big Hump周辺は2011年に大きな山火事があり、今も焦げた木々が残っています。

ハイキングレポート

Duckabush Trailheadからスタート!

厚いコケに覆われたゆるやかな勾配の森の中を進みます。

雨の降り続いた後の11月初旬、とにかくキノコがたくさん!たまたま出会った親切なおじさまによると、マツタケも生えているらしい!

途中、謎の大きな管が…誰が何のためにここに置いたのか…

あとで調べたところ、雨がトレイルを浸食しないよう、流れをトレイル脇に導くためのものらしいで す。

雨が続くとトレイルへの流れの浸食は避けられず…結果、流れを渡ることになります。

雨が続いた後だった、ということもあると思いますが、こういう小川を渡る場面がその後も何度もありました。

今回はこうなることを予想しておらず、防水性の低いハイキングシューズで来てしまった準備不足を後悔しつつ、絶対に足を濡らすものか!と気合を入れて、慎重に渡りきりました!

2kmほど進んだところで、ブラザーズウィルダネスを示す標識を通り過ぎます。

その後、あまり変化がない景色をしばらく歩くと、トレイルヘッドから3.5kmあたりに分岐点。
そこを左に進むと、Duckabush Riverと初対面です!!!

正直なところ、ここまではこれといった見どころがありません。そのため、逆にこの力強い川の流れを見たときの感動がとても大きい!

写真では伝わりにくいですが、吸い込まれそうな淡いエメラルドグリーンの水の色は必見です!

川を眺めながらおにぎりタイム。

ランチ後、メインのトレイルに戻ります。ここから後半戦。
ここまで川沿いを歩くことがなかったので、川の音を聞きながら歩ける部分があってテンションが上がります。川沿いでも、トレイルの幅が広いので安心して歩くことができました。

川沿いを抜けるとBig Humpへの登りが始まります。スイッチバックで一気に岩肌を登っていきます。

途中、視界が開けてきたあとの右手に岩肌からしたたる何本もの水の流れ。雨の後だったからなのか、いつも見れるのかはわかりませんが、自然が作る幻想的な姿でした。

Big Humpの頂上へは行けないのが残念ですが、裏側に回り込む前に、開けた景色を見ることができます。写真では見えませんが…向かいの山の岩肌を豪快に流れる滝も見ることができました。

Big Humpを回り込んだあたりが、2011年の山火事の被害が大きかったところのようで、根元が黒焦げになった木があちこちにあります。かなり広範囲にわたって焼けたようで、今も少し焦げ臭さを感じました。

もちろん、この火事を生き延びたり、新たに生えてきた木々で森は復活しつつあり、生命力の強さを感じます!

Big Humpを過ぎると、再び下りになります。途中、ほぼ滝状態となった流れを超える場面もあり、ここも足場を確認しながら慎重に、濡れないように進みました。

その後、少しずつ川の音が大きくなっていき、Duckabush Riverとの再会が近づいていることを感じます。

かなり下ったなと思ったところで、左下前方にDuckabush Riverが見えました。ここまで来たら目的地のFive Mile Campまであと一息です!横目に川を見ながら、さらに下ります。

最後、目の前に見えたキャンプ場に向けて、一気に急な下り。その先で再び激流ウォッチングを楽しみます。

夏、ここでキャンプしたら絶対楽しい!!!ここまで大きなバックパックを背負ってくるのは大変かもしれませんが、川遊びと併せて来る価値大です!

このDuckabush Trailは、ワシントントレイル協会が毎年しっかりメンテナンスに来ているらしく、本当に整備の行き届いた感じがありました。

アクセス

シアトルからのルート

フェリーでBainbridge Islandへ。フェリーを降りたら、WA-305 Nを進み、WA-3 Nに合流。その後、WA-104 Wへと左折し、Hood Canal Floating Bridgeを渡って約15マイル進み、US-101 Sへ。約25マイル進み、Duckabush Rdへと右折。そのまま6マイルほど進むとトレイルヘッドです。

ベルビューからのルート

ベルビューからはエドモンズからフェリーでキングストンへ渡るルートが早いかもしれません。
フェリーを降りたら、そのままWA-104WでHood Canal Floating Bridgeを渡って約15マイル進み、US-101 Sへ。 約25マイル進み、Duckabush Rdへと右折。そのまま6マイルほど進むとトレイルヘッドです 。

駐車場

比較的広い駐車スペースがあります。シーズン・休日などはやや混むことが予想されますが、スペースは確保できると思います。

おすすめ装備

服装

季節に合わせたレイヤーをお勧めします。足元が濡れる可能性があるので、予備の靴下があると安心

ハイキングブーツがおすすめ。
基本的にはよく整備されたトレイルですが、ところどころ小川を渡る場面があるため、ウォータープルーフの靴だと安心です。

ハイキングポール

ポールがあると頼りになる場面もありますが、基本的にはなくても大丈夫です!

その他の情報

必要なパス

このトレイルヘッドの駐車場では例えば

  • America the Beautiful アメリカ国内の国立公園などの年間パス $80
  • Northwest Forest Pass ワシントン州、オレゴン州のNational Forestのパス 年間 $30、1日$5

などの、パスいずれかが必要です。

ワシントン州でのハイキングに必要なパスについては以下の記事にまとめていますので、併せてご確認ください。

トイレなど

トレイルヘッドにトイレがあります。

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